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    □腰椎椎間板ヘルニア

  • 腰椎椎間板ヘルニア

  • 背骨は頚椎から仙椎まで椎骨と椎間板がつながって出来ています。
    椎骨は24個で、頚椎が7個、胸椎が12個、腰椎が5個からなります。
    椎骨と椎骨の間に椎間板があります。椎間板は軟骨で出来ていますが、その構造は繊維輪という硬い軟骨の囲いの中に、柔らかい隋核という軟骨が入っており、ちょうどタイヤのゴムと空気のようにクッションの役目をし重力を四方に分散させています。
    その隋核が繊維輪を破って飛び出した状態が椎間板ヘルニアです。
    椎間板ヘルニアは頚椎にも腰椎にも出来ますが、上半身を支える腰椎、特にL4-L5、L5-S1間によくできます。椎間板ヘルニアがある時、一般的にはその椎間板は変性(老化現象)を起こしています。椎間板が変性すると、椎間板の弾力がなく傷つきやすくなります。同じ箇所を何度も傷めたり、治ってもまた痛くなります。老化し脆くなった椎間板内髄核がはみ出して、背骨の内側を通る神経根、馬尾を圧迫するため腰痛や下肢痛、痺れを来たします。
    髄核脱出の程度、方向により腰痛、下肢痛、下肢痺れ(しびれ)、筋力低下などの神経症状を呈します。
    年齢層は順に、30歳代、20歳代、40歳代、50歳代に多く見られます。
    男女比では男性に多く、職業は、デスクワーク、軽作業・重労働など問わず、学生や主婦など全ての職業にみられます。
    ヘルニアが靱帯を破って飛び出すと強い腰痛は減少しますが、坐骨神経痛が起こります。坐骨神経痛は左右のどちらか片側に起こることが多いです。 (椎間板変性や椎骨の変形だけでは腰痛にはなりません。傷ついたり刺激されたりすると痛みます)

    □腰部脊柱管狭窄症

  • 腰部脊柱管狭窄症

  • 脊椎にある脊柱管(せきちゅうかん)という神経を囲んでいる管が狭窄する整形外科疾患です。
    通常、加齢に伴って発生する脊髄変性症で広く見られる症状でするが、ときには脊椎椎間板ヘルニア、骨粗しょう症や腫瘍によって引き起こされる場合もあります。
    間欠性跛行(かんけつせいはこう)がみられます。
    歩行しているとだんだん足が痺れたり痛くなり、休むと回復するのが特徴です。また、会陰(えいん)部の感覚に異常が生じることもあります。なお、間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症でもみられるため、鑑別が必要です。症状により、馬尾型(ばびがた)、神経根型(しんけいこんがた)、混合型の3型に分類されます。
    腰を反らせる状態、立って腰がのびた状態で痛みが強くなる為、手押し車/乳母車/カートや自転車に乗ったりと、「前かがみになると楽になる」という特徴があります。
    前かがみになると楽になるのは、体がいくらか前かがみになることによって神経への圧迫が緩むからです。

    □頚椎椎間板ヘルニア

  • 頚椎椎間板ヘルニア

  • 頚椎とは、背骨のうち、頭蓋骨につながる7つの「椎骨」を指します。
    椎骨は、脊柱を構成する小さな骨で、椎体と椎体の間には、「椎間板」という軟骨があります。椎間板は、「髄核」と呼ばれるゼリー状の組織の外側を、固い線維の層が何層も重なった「線維輪」に囲まれた構造をしており、脊柱に加わるショックを吸収したり、首に安定性を与えています。
    首が前後左右に動かせるのも、椎間板があるからです。内圧があるため常に圧力が加わっている椎間板は、体の中でも早く老化が始まるところです。年をとるとともに髄核中の水分が少なくなり、クッションとしての働きも衰えてきます。老化した椎間板は線維輪に亀裂が入り、やがて何かの拍子に髄核が後方に飛び出してしまうことがあります。
    これが、「椎間板ヘルニア」です。椎間板ヘルニアは腰椎に起こることが多いのですが、首に起こることもあり、その場合を「頚椎椎間板ヘルニア」といいます。腰椎の椎間板ヘルニアは、比較的若い年代に多いのですが、頚椎の場合は、40-50歳代が発症のピークです。それ以上になると、髄核が飛び出る圧力も低下するため、椎間板がつぶれ、椎骨が変形する、「頚部脊椎症」と診断されることが多くなります。
    どの神経が圧迫されたかにより、症状は首から足にまで現れます。
    脊柱の後部には脊柱管があり、脳からつながる神経の束である脊髄が通っています。椎骨と椎骨の間にある椎間孔という孔からは、脊髄から枝分かれした神経(神経根)が出て、体の各部に延びており、頚椎部には8対の神経根があります。ヘルニアは第4。第5頚椎の間、第5・第6頚椎の間の椎間板に起こりや すく、第5、第6頚神軽根が障害されます。椎間板ヘルニアでは、椎間板が壊れることで首や肩の痛み・こりが生じることに加え、飛び出した髄核が、脊髄や神経根を圧迫するために症状が出ますが、どの神経を圧迫するかで、症状は異なります。

    □骨粗鬆症

  • 骨粗鬆症

  • 骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
    古くは古代エジプト文明時代からある病気なのですが、近年寿命が延び、高齢者人口が増えてきたため、特に問題になってきています。日本では、約1,000万人の患者さんがいるといわれており、高齢者人口の増加に伴ってその数は増える傾向にあります。
    骨の構造から見ると、皮質骨よりも海綿骨で骨の量の減少が明らかです。海綿骨の量が減ると、複雑にからみあったジャングルジムのような網目構造がくずれて、あちこちでジャングルジムの「棒」(骨梁:こつりょうといいます)がなくなっていくので、骨が弱くなるのです。
    骨が弱くなると、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。 骨粗鬆症が問題になる理由をあげますと,次のようになります。
    ●高齢者の寝たきりの原因のうち約20%が「骨折」といわれています。中でも「大腿骨(だいたいこつ)」という太ももの骨の骨折が問題となります。つまり、骨折をきっかけに寝込んでしまうと、骨折が治った後も自力で歩くことが困難になってしまうのです。
    ●背骨が圧迫されてつぶれていく(圧迫骨折といいます)と、背中が丸くなり内臓が圧迫されるため消化不良や便秘になったり、食べたものが食道に逆流しやすくなり胸焼けがしたりします。
    ●背中や腰などに、骨折に伴う痛みが出てくることがあります。
    ●痛みのために、日常生活での動作が制限され、行動範囲も狭まってしまいます。

    □変形性膝関節症

  • 変形性膝関節症

  • 関節内で骨と骨が直接こすれ合わないように骨の表面をおおってクッションの役割を果たしている「関節軟骨」。
    変形性膝関節症は、老化や肥満、外傷など、様々な原因から、ひざ関節にかかる負担に耐えられず、ひざの関節軟骨がすり減ったり変形したりすることが元で起こる、ひざの痛みや障害を生ずる疾患です。
    中高年になって「ひざが痛くなる病気」の代表ともいえます。
    「変形性膝関節症」は通常、関節の上の骨である大腿骨(太ももの骨)と、下の骨である脛骨(すねの骨)の間に多く起こります。
    しかし膝蓋骨(おさらの骨)と大腿骨(太ももの骨)の間に起こることもあり、これを「膝蓋大腿関節症」といいます。
    進行の程度などにより、以下のような様々な症状が訴えられます。
    ・立ち上がって歩き始めるときにひざがこわばる
    ・歩くとひざが痛む/走るとひざが痛む
    (歩くだけでも痛む方が程度が重い)
    ・長時間歩くとひざが痛む
    ・階段を上り下りするときひざが痛む
    ・ひざに水がたまって腫れる
    ・ひざのO脚が強くなってきた
    ・ひざが曲がりにくくなり正座ができない
    ・ひざが完全に伸ばせない
    ・ひざを動かしたり歩くとギシギシ音がする
    ・立ち上がるまで5分くらい時間がかかるようになった
    痛み方の特徴として、動かしたときに痛む=可動時痛であることがあげられます。
    動くのをやめて安静にしていると次第に痛みが消えます。症状が進むと休んでもすぐには痛みはとれなくなりますが、安静にしていると徐々に痛みは消えていきます。
    ※慢性関節リウマチなどの場合は安静にしていても痛む=安静時痛
    また、痛みは活動量の影響を受けるため、初期の段階でスポーツなど活発に活動しているときは強い痛みや腫れがあったのに、痛みのためにひざをあまり動かさなくなると痛みが少なくなったりします。
    このように進行度と痛みが比例しない場合もあります。

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